diary

文化系理系。システムエンジニアだし、小説の翻訳をする。休みはすかさず旅行にでる。

【読んだ】出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

「自分=〇〇できる人」と言えるのは、本当に強い。

It chooses you (あなたを選んでくれるもの)

「今までの人生でいちばん幸せだったときは、いつですか?」 様々なひとにインタビューする中で、皆この質問に対して具体的な過去のひとときを答えていることに、息が止まりそうになってしまった。 幸せのピークが存在していること、今はその時よりも幸せで…

本当はちがうんだ日記 p.168 ベティによろしく

「暖かい、幸福なクリスマスを。ベティによろしくね。」1904 このカードを贈った人も受け取ったひとも、もうこの世にはいない。「よろしくね」と云われたベティも、もうこの世にいない。 でも、生々しい手書きの文字と優しい言葉は、今、確かにここにある。…

飛ぶ教室 p.18

人生で大切なのは、なにが悲しいかではなく、どれくらい悲しいか、だけなのだ。子供の涙が大人の涙より小さいなんてことは絶対にない。ずっと重いことだってよくある。どうか誤解しないでもらいたい。不必要にメソメソしようと言っているのではない。つらい…

初恋と不倫 坂元裕二 p.73

人には思春期というものがあって、その時期に出会ったもの、好きになったものは、それ以降に出会ったものとはまったく別な存在になるように思うのです。言い換えれば、思春期に好きになったものがその人のすべてになると思うのです。

初恋と不倫 坂元裕二 p.72

『きっと絶望って、ありえたかもしれない希望のことを言うのだと思います。』 あの時、ああしておけば。 どんなに強く思っても、時間は戻らない。 私の人生において、背泳ぎでオリンピックに出て金メダルを取ることがもう不可能であるということには、特に絶…

初恋と不倫 坂元裕二 p.39

『悲しみを伝えることって、暴力のひとつだと思います。』 仲の良い高校の同級生がいた。 高校時代の彼は、バカみたいに明るくて、バカみたいに正直で、いわゆるクラスのムードメーカーで、マスコットだった。人を巻き込む力があって、何をしてもなぜか許し…

笑いと忘却の書 ミラン・クンデラ p.201

『愛の絶対性とは事実上、絶対的な同一性への願望のことである。』 『つまり、私たちが愛している女性が、私たちと同じようにゆっくり泳ぎ、その女性が思い出して幸福になるような、その女性だけに所属する過去などあってはならないということだ。しかし、(…

笑いと忘却の書 ミラン・クンデラ p.270

『愛とはたえざる問いのことだからだ。そう、私はそれほどよい愛の定義を知らない。』 上京してからずっと思っている。 上京してから出会った人は、つまり大学生以降に出会った人たちは、出会った時にはすでに人格がかなり完成された状態でいる。 高校までは…