diary

文化系理系。システムエンジニアだし、小説の翻訳をする。休みはすかさず旅行にでる。

【読んだ】出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

本屋さんで、帯に岸本さんの名前があって目に留めた。気になって買ってしまった。
あと、内山ユニコさんの絵がかわいい。
 

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面白いし、スイスイ読めた。
 
「自分=〇〇できる人」と言える、印象づけられるのは強い。
「本が好きな人」と「相手にぴったりな本を薦められる人」では、持たれる興味が違う。自分が好きなことを、印象の強い「〇〇できる」に置き換えて売り込んでいける力。
 

自分に合う本、を開拓するむずかしさ

本は、
  • 一冊読むのになかなか時間がかかる
  • 好みが強く出る
から、せっかく時間かけて読んだのに自分には全然響かないということが多々起こりうる。
 
いったん好きな作家を見つければ、その作家の本を読んでいけば高確率で面白いだろう。が、一人の作家が出している本なんて多くても数十冊で、全部読み切ってしまうとそれ以上はその人の新刊が出るペース以上には新しい本を読めない。
「なんか最近新しい本や作家に出会えてないなあ」ということは大いにある。
 
試しにtwitterで「新しい作家」で検索してみると、
  • 新しい作家と最近出会えていない
  • 新しい作家を開拓したい
  • コミケコミティア、ブックフェスタ等で新しい作家さんと出会えた嬉しい
といったツイートが散見された。
 

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Amazonは強い、けど

もちろんAmazonのレコメンドでも、読みたい本をだいぶ見つけられるようにはなった。
好きで一度買った作家の本なら、短編集や誰かとのコラボ作品やインタビュー集まで漏らさずに教えてくれる。「文章の書き方」についての本を買ったら、小説の書き方、小説論、作家のなり方、といったタイトルの本がすぐにおすすめに並ぶ。
 
ただ、Amazonがレコメンドしてくれるのはあくまで自分が買った本と似たものなので、自分でも確かにそうだなあと思うものしか出てこない。
「好きだと分かっているところ」は漏らさずカバーできるが、「全く知らなかったけど読んでみたらすごく好きだった!」という出会いはほぼ起こらない。自分の知らない新しい作家や本を開拓するのは難しい。
 
だから、上記のようにわざわざイベントに足を伸ばして作家や本と出会いに行ったりするのだろう。
本屋さんにわざわざ行って、コーナーに新しく入った本を探してみたり、ポップを読んでみたり、誰々さんの本棚特集を眺めてみたり。結局なかなかにアナログだ。
しかも、書店の本の配置などに助けてはもらえど、自分で探さなければ見つけることはできない。
 
そんな状況で、自分と直接話してその雰囲気からあなたに合いそうな本を、しかもできればあなたが今まで出会ってこなかったような本を薦めてくれるという人がいたら、そりゃあ興味を持ってしまうよなあという感じだ。
 
こういうアナログさ、嫌いじゃない。むしろけっこう好き。
でも、これだけSNSで発信し合える時代なのだから、もう少しデジタルにこのような開拓ができなるよなとも思う。
 
探してみたら、あった。
 

twitterで性格分析をして、本を勧めてくれる?

 
近畿大学アカデミックシアター
 
 
 
近畿大学がまさにやっていた。
ちなみに図書館かっこよすぎ…。
 
このアプリ気になるので使ってみたい。
良い本見つかるといいなあ。